2022年読んでよかった本10選

読書スケッチノート

こんにちは、なつです。あっという間に大晦日!

年間100冊以上の本を読むと決めてから5年目が終わろうとしております。今年も無事達成をすることができました。(今日時点で115冊。多分あと1冊読み切れそう。)

ちなみに読書記録はNotionとStudyplusとシステム手帳とルーズリーフやロルバーンとスケッチノート(iPadのprocreate)とGoodNote5とかでまとめているという、とんでもなく一元管理がしづらい運用をしています。(デジアナどっちもメリデメあって、結局決めきれてない笑)

そんななかでもリストはNotionでちゃんとまとめているんだ!そのリストの「星5」「星4」評価をした本の中から、今年読んでよかった10冊を厳選しました。どなたかの選書にお役立ちできると嬉しいです!ちなみに、星5評価は最後の1冊だけでした。ちょっとやそっとのことでは星5評価はつけない女です笑

ちなみにNotionのリストこんな感じにしてる!面倒だけど表紙の画像を入れておくことで、ギャラリービューするといい感じの本棚になるよ^^

組織に対する知見が深まった2冊。

Future of Work 人と組織の論点

人事コンサルティング会社のコーン・フェリーが書いた本。人事として組織に向き合う仕事をしている私は、読まないわけにはいかないと思って手に取った本。

「正解がない中でも素早く正解にたどり着く」ために、学びの素早さ、つまり「ラーニング・アジリティ」が必要。先行き不透明な現在は、組織のリーダーだけでなく、あらゆる個人がラーニング・アジリティを求められている。

この本は、日本企業の雇用や、組組織体制・組織風土の変革や、時代が求めるリーダーシップなど、データに基づきロジカルに説明してくれています。

個人的に印象的だったのは、社員の「自発的努力(いわれた作業をするのではなく、自分で考えてトライアンドエラーを積極的に繰り返していくこと)」は、世界平均と比較しても日本平均は劣らなかったものの、「会社は社員に対して自発努力を促すような働きかけを行っているか」に関しては世界と比較すると17ptも差があったということ。

なんか!ほんとうに!耳が痛いよね!

「人と組織の論点」という題なだけあって、どのテーマも「そうよね、、ここよね、、」と考えさせられるような1冊でした。組織開発にかかわっている方は是非。

職場のウェルビーイングを高める 1億人のデータが導く「しなやかなチーム」の共通項

続きまして。みなさん大好きストレングスファインダーで有名なギャラップの著書。これは本当に良かった。(ちなみに私のストレングスファインダーの結果は上から達成欲・ポジティブ・個別化・社交性・共感性。私を知っている人には「ぽすぎる」と言われます笑)

今年実は『ポジティブ心理学実践インストラクター』の資格を取った私。ポジティブ心理学の領域もそうなんだけど「人が幸せでいる」ことにめちゃくちゃ興味関心があるんですよね。なので自社のウェルビーイングを高めていくことも、自分にとってすごく使命感があって。

この本は、まずはウェルビーイングとは何ぞや?という章から始まり、ウェルビーイングの5大要素についてそれぞれ取り上げ、詳細な説明と何を考えるべきかを挙げてくれています。ちなみに5大要素は順に「キャリア・人間関係・経済・身体・コミュニティ」。

組織開発にかかわる方だけでなく、誰かの「上司」をやっている人は是非読んでほしい。そんでちゃんと自分に置き換えてみてほしい。まじで耳が痛いから。みんな多分痛いと思うから。一緒にがんばろうー!

行動を変えてくれた2冊。

あなたを天才にするスマートノート・電子版プラス

Youtuberでオタキングな岡田斗司夫さんの著書。ジブリが好きなので岡田さんのYoutubeよく見ます。し、岡田さんの知識の深さと見解の持ち方がとても素敵なので、岡田さんの本は何冊か読んでいました。

が、この本は本当に素晴らしかった。今までたくさんの「ノート術」「手帳術」は読み漁ってきましたが、ダントツで役に立っています。日々「ログ」と「インプットまとめ」しかしてこなかった私。これはね「面白い人間になる」ための日々の訓練の仕方について書かれているんです。超おすすめ!

ちなみにこちらはナツノートでも取り上げているのでよかったら詳細是非!

目の見えない白鳥さんとアートを見にいく

お次は日常ではなくて、非日常に対する行動を変えてくれた一冊。Twittterで拝見して気になっていた本。こちら書籍の名前そのまま「目の見えない白鳥さん」と一緒に「アートを見に行く」エッセイです。

目の見えない方とどうやってアートを見るの?と思いますよね。これ「何が描かれているか」を言葉で説明しながら、会話で鑑賞を楽しむ、という行動なんです。

私は美術館に行ったら黙々と鑑賞したり、ガイド音声聞きながら回ることが多かったのですが、一緒に行く方と会話をしながら回ることが増えました。今までよりすごくしっかりアートを楽しめているような気持ちになって、すごくお勧めです。

心を動かされた3冊。

総理の夫 First Gentleman

原田マハさんが好きで、数年前からちょっとずつディグっているのですが、本当に素晴らしかった!

日本初の女性総理(しかも42歳と若い!)を支える「ファースト・ジェントルマン」が主人公。この主人公「日和くん」は鳥類学者。鳥を記録するように、総理の日常を記録していっているその切り口も面白かった。

ちなみに日和くんの素敵なひとことを引用。

だって君がいいと思っていることは、いいことに決まってるだろうから。少なくとも、君と僕にとっては。

え、日和くん素敵すぎん???

ただただわくわくして、心が躍りました。『本日は、お日柄もよく』が好きな方は絶対好きだと思うので、是非読んでもらいたいです!

かがみの孤城

久々に読んだ辻村美月さんの本。これを10選に入れるのちょっと癪なんだよなぁ、、、、、、というくらいには、ミステリーとしては無理がある作品だと思う。少し子どもだましというか。その世界に没入できるまでの導入も長く、きれいに回収してくれる伏線も「そうだよねぇ」という想像通りの流れ。なので「めっちゃよかった!」と万人に勧めたいわけじゃない。勧めたいわけじゃないんだけど、、、

それでも私はラスト号泣した!!

読んでよかったと最後の最後で思えた!

ので、児童文学とか好きな方はいろいろ飲み込めて読めると思うのでぜひ読んでみてください。映画化も決まりましたよね。どうなるんだろうな、、ドキドキ。

ナウシカ考 風の谷の黙示録

今年気合を入れて3か月間使ってナウシカに向き合った時期があったのですが、そのきっかけを作ってくれた1冊。スタジオジブリが出しているナウシカの理解を助けてくれる本もたくさんありますが、これは制作に全くかかわっていない「物語の受け取り手」が勝手に解釈して勝手に発信した1冊。

この勝手な解釈が、最高に面白かった。

作品の受け取り方って、人によって違って当たり前。そのまま受け取る人もいれば深読みする人もいれば、自分のフィルターをこれでもか!と通して受け取る人もいる。

最近映画の感想とかも「みんなの感想を読んでから/聞いてから」自分の感想が「合っているかどうか」を確認する人がいると聞いた。もちろん私もみんなのレビューは気になるけれど、でも自分の感想が「間違っている」ということは絶対にない。絶対に。

ただ大切なのは「なぜ自分がそう思ったのか」を言語化することだし、気になったら自分で考えるだけで終わらずに、その背景を知りに行ったり調べたり考えたりして、アウトプットすることだと思うんだよね。もしすぐにできないなら時間をかけて熟成するのも大事。

この本はそういう姿勢をこれでもか!というくらいに見せつけてもらったような気がして、すごく心が動きました。だって、このアウトプットするために25年間も熟成させて考え続けたんだよ。すごすぎる。私も自分の「なんとなくこう思う」を、ちゃんと言語化できるようになりたいな。

ちなみにナウシカに向き合った3か月についてはナツノート書いているのでぜひ~!

考え方を変えてくれた3冊。

はみだしの人類学 ともに生きる方法

NHK出版さんのこの学びシリーズ本当に大好き。

いろいろな「他者」を「わたしたち」にしてきた歴史が、私たちにある。「異文化」にどう向き合うのか?わからないをどう超えていくのか。他者と「つながる」とはどういうことなのか?ともに生きるために、私たちはどう考えていけばいいのか。

読みやすく学びも深い、すごく良い本です。

あと「わかりあう」観点だと下記3冊もよかったよー(今年読んでない本ばかりだけど)

サミング・アップ

私の大好きなゆる言語学ラジオで堀元さんが紹介をしていて思わず手に取った本。(ちなみに旦那には水野さんがおすすめしている『物価とは何か』をプレゼントしましたが、難しくて読み進められていないようです笑)

これまた私の大好きな『月と六ペンス』を書いたサマセットモームの本なので、絶対読まなきゃじゃん、と思ったけど、本当に、読んでよかった。自分の人生をどう作っていくか。「美ではなくて善」というのが心にしみました。これはもう、いくつか引用しますね。

教養の価値というのは、人格への影響である。性格を高め強めることがないのなら、何にもならない、教養は人生に役立つべきものである。その目的は美でなく善である。

私は人生が好きで、人生を楽しみたかった。人生から可能な限り多くを得たいと望んだ。僅か一握りのインテリに認めてもらうだけでは満足できなかった。

偉大な批評家は、知識が広いと同時に、幅広い作風に共感できなければならない。その共感は、自分には興味がないものだから寛容になれるというような無関心に基づくものではなく、多様性への活発な喜びに基づくべきだ。偉大な批評家は、心理学者と生理学者でなくてはならない。文学の基本的な要素がどのように人間の精神と肉体に関連しているかを認識すべきだからである。

ちなみに、月と六ペンスは是非新潮文庫で読んで。。金原さんの訳が美しすぎるから…。

カウンセリングを語る

ついに最後の1冊。この本は今年のベストオブベストです。本当に読んでよかったし、自分の人とのかかわり方の価値観に大きな大きな影響を与えてくれた本です。この本がきっかけで河合隼雄さんを知り、今年河合さんの著書と講演のYoutubeをディグりにいきました。出会えてよかったと、心から思う。

私は一般企業に勤めるキャリアコンサルタントであり、決してカウンセラーではない。(カウンセラーを名乗ってはいけないし、キャリコンという仕事を誇りに思ってる。)けれど、このカウンセリングという考え方は人とかかわる仕事をしている人にとっては間違いなく通らねばならぬ道。

今年は特に、たくさんの人と面談をさせてもらって、また多くの方と一緒に仕事をしたりかかわったりするなかで、戸惑うこともあったし、自分の意思をどこに置くか、悩むこともあった。きっとそれはこの仕事に携わる限り一生向き合わないといけない戸惑いだと思うけれど、河合先生は「そのたびに一生懸命右往左往する」のがよいのだ、と背中を押してくださった。

自分の人生において指針になるような本だと思う。折に触れて読み返したい、そんな1冊でした。ちなみに上下巻あるけれど、上だけでもほんっとうに学びが深いので、もし人と向き合う仕事をしている方がいたら2000%おすすめしたいです。是非。あ、下もとても良いので、もちろん下も是非!

おわりに。

長くなりましたが以上で終わりです!このノートを書くまでは、「今年あんまりインプットもアウトプットもできなかったなぁ」と反省していたんですが。なんだ、ちゃんといろいろ血肉になってるじゃん。と思いました。そうだよ。ナウシカもポジティブ心理学もカウンセリングも、結構ちゃんと勉強したじゃん。生活と仕事に活かせてるじゃん。

改めて、時間をとって自分の1年間の学びを向き合うことって大切だなと思いました^^では、ここまで読んでくださりありがとうございました!また来年も、どうぞよろしくお願いします!

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